みなさんこんにちは!
Co earth根白石にて建築していた「窓の家」モデルハウス、木工事が完了いたしました。
建物の竣工は再来週の予定。完成までもう少しです!!
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窓の家は窓以外の余分な線や継ぎ目のない、真っ白な外壁が特徴。
漆喰調の外壁は不燃・耐火性が高く、優れた耐久性を有しており、壁面表層に用いられている特殊コーティング材の働きで、土ぼこりや、スス・油などの汚れを低減する効果があります。
雨どいや玄関の庇も、耐久性に優れ、余計な装飾のないシンプルなデザインの物を採用しているので、すっきりと見えますね!
フラットで凹凸のない外観の窓の家ですが、バルコニーもちゃんと付いています。
白い壁に窓がランダムに配置された窓の家の美しい外観を損なわないよう、半屋外仕様のインナーバルコニーが標準設定になっています。雨や風をほどよく防ぐので、お出かけの際でも外で干し物ができ、突然の雨でも心配いりません。
日当たりを確保しながら強風を防ぐので、鉢植えの植物を育てたり、ガーデンファニチャーを置いたりすることにも適した、小さな部屋のような場所としてもお使いいただけますよ。
室内の工事も進んでおり、塗装や床張りなどの仕上げ工事が今後行われる予定です。
窓の家は内装も真っ白。柱や梁が室内から見えない大壁仕様なので、窓から取り込んだ光が反射し、とても明るい空間となります。
空間へのこだわりは小さなところにも。床と壁をつなぎ、壁を掃除機などの衝撃からまもる巾木という部材は、壁と同じ「白」に塗装・制作したものを使用しています。壁との色合わせが難しい木製巾木ですが、工場での厳しい生産管理で色合いを調整。
機能をしっかりみたしながら、視覚的にはなるべく目立たないようにしているんです。
無印良品の家は住まい手にとって必要な機能は何かということをひとつひとつ突き詰めて設計されているので、シンプルでありながら、欲しいものがきちんとそこにある、そんな心地よさがあります。
「窓の家」はその名の通り、人の暮らしと窓との関係をみつめて生まれた商品です。
設計監修は新国立競技場の設計も手掛けた建築家の隈研吾さん。
隈研吾さんの「家族とは、ひとつの景色を共有する共同体であり、そのひとつの景色は窓によって創造される。」という考えから窓の家は生まれました。
好きなところに、好きな大きさの窓を付けることができるので、お好みの場所に窓を設ければ風景を一枚の絵画のように切り取ることができます。窓の周りのフレームが目立たないデザインとなっているため景色を遮らず、植物を通した四季の移ろい、空の表情などを生活に取り入れることができます。
窓へのこだわりは室内にも。
空間を仕切りつつも壁を窓のようにくりぬくことで、家全体がゆるやかにつながります。
それぞれが居場所を持っていても、室内窓からどこかでお互いの気配を感じ、家族にちょうどいい距離感が生まれます。
吹き抜けに向かって大きな窓を開ければ、小さな部屋でも広々と過ごすことができ、視線を外した高い位置に窓を開ければ、プライバシーを守りながらも空気や光を共有することができます。
大きな吹き抜けからたっぷりと光が差し込んでくるので、室内はいつも明るく快適です。
しかし、「確かに広々として感じ良いけれど、一般的な家のように例えばLDKだけ冷暖房を効かせることができないので、冷暖房費が普通よりかかる上に、夏は2階が暑く、冬は1階が寒い家になりそう。」「窓が多いと夏は日が入って暑くなりそう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
ご心配はまったく無用です。魔法瓶のように高い断熱性能を持った家であれば、一室空間と組み合わせることで、わずかなエネルギーで家全体の室温をコントロールできるんです。
2017年~2019年にかけて、神奈川県鎌倉市に窓の家を建て、2年間モニターさんに住んでいただくという試みを行ったことがありました。
下の表は、鎌倉の窓の家における夏季の室温と、モニターさんが使用したエアコンの使用量をまとめたものです。
外気温は朝方の25℃以下から午後の30℃以上まで大きくグラフが上下に変化している中、室温は1、2階とも25℃~27℃前後でほとんど一定なのがよくわかります。
では、エアコンをたくさん使ってお部屋を冷やしていたのでしょうか?
空調の使い方としては吹き抜けを通って自然と1階も冷えるので、2階のエアコンをメインで使われていたよう(冷気は低い方へたまるという性質があるので)。
温度設定はだいたい26~27℃設定にしてつけっぱなし。寝るときには消す、という生活をされていたそうです。
基本的には外出時もつけたままにしているので、夜間以外はずっとエアコンが電力を消費しているのがこのグラフから読み取れます。
エアコンはすごく電気を使う、というイメージが一般的にはあるかもしれませんが、今主流で売られている省エネ型のエアコンは、効率が良い上に、「インバータ」が組み込まれていて、室温が設定温度に近いときにはモーターの回転を小さくコントロールしてくれるので、設定温度の27℃から大きく室温が外れない場合は、スイッチが入っていてもそれほど電気を使いません。
上記の表の緑色の箇所を見ていただくと、外気温がいずれも日中32.3℃まで上がっていますが、エアコンの消費電力は100Whを上回っていません。100Whとは100ワット電球の使用電力と同じなので、本当に暑い日でもエアコンは、100ワット電球の使用電力と同じ電力しか使わずに淡々と働いている状態です。
このときのエアコンは、「部屋を冷やす」のではなく、「冷えた室温を維持する」ために働いています。
つまり一度冷えた部屋(家)の室温は、断熱性能が高いと簡単には温まらないので、エアコンはそれほど激しく仕事をしなくて良いのです。
では冬はどうでしょうか?
冬の間は1階リビングのエアコンを21℃に設定してメインで稼働させつつ、サーキュレーターを併用して2階も暖めていたそうです。
外気温は日中の15℃から明け方の-3℃以上まで大きくグラフが上下に変化している中、室内は1、2階とも21℃前後でほとんど一定なのがよくわかります。
冬の間もエアコンはずっとつけっぱなし。少しでも寒いと感じたら2階のエアコンも併用するようにしていたそうですが、使用したのは30日間でわずか4日間の数時間(緑色になっているところ)のみとなっています。
消費電力は朝方など外気温が下がるときに500w(家庭用ヘアドライヤーの弱運転程度)以上になるくらいで、日中は少しの電力しか消費していないのがわかると思います。
太陽の出ている日中はブラインドを調整して日差しを取り入れることで、エアコンだけに頼るよりも効率的にお部屋を暖められるのです。
冬の間は、例えばリビングだけ暖房をして廊下やトイレ・浴室が寒いということになると、快適性以前の問題として、ヒートショックの危険性につながります。ですから、家中を24時間快適温度に保つのは、健康維持のためにもとても重要なんです。
なにより家中が快適温度になれば、朝起きたときや部屋を移動したときに「寒っ!」となることがないので、活動的になれそうですよね。
一室空間と高い断熱性能を組み合わせる事こそが、小さいエネルギーで家中快適温度を実現する形ではないでしょうか。
無印良品の家が快適なお家を作るために行っていることについては、前回の記事でも詳しく書いていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください!↓
建てる前に快適性を数値化!温熱シミュレーション – 無印良品の家 仙台北店 (nakashiro.co.jp)
Co earth根白石にて建設中の「窓の家」ですが、今月完成見学会を開催させていただきます!
実際の建物をご覧いただける機会ですので、ぜひ一度足をお運びいただき、その快適さをご体感ください!
皆様のご来場お待ちいたしております🏡
●11月18(土)・19(日)窓の家 完成現場見学会
完成したばかりの「窓の家」の見学会です!
ここまで読んでいただきありがとうございました☺
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