BLOG 分譲住宅の施工日誌

暑い夏を乗り切る省エネルギー+快適な家

みなさんこんにちは。

無印良品の家仙台北店です。

 

8月に入り各地で夏祭りや花火大会が開催されていますね。

Coearth根白石のある仙台市泉区根白石では、8月6日(火)~8月8日(木)にて「根白石民族七夕祭り」が開催予定!

「根白石民族七夕祭り」はかつて根白石が”根白石村”だった時代から続く伝統的なお祭り。

鉢植えの笹飾りに七夕飾りがつけられ、町に並ぶ様子はとても風情があります。

詳細は泉西部のHPで公開していますので、気になった方はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?↓

根白石民俗七夕まつり | 【公式】仙台観光情報サイト – せんだい旅日和 (sentabi.jp)

 

 

夏休みも始まり、楽しいイベントも目白押しの季節ですが、これだけ暑いと心配なのは熱中症ですよね。

熱中症による死亡数は1993年以前は年平均67人でしたが、近年は1000人を超える年が続いているそう…

これには気候変動による夏季気温の上昇や、熱中症リスクの高い高齢者人口の増加が理由と考えられています。

 

実に高齢者の熱中症発生の56%は家庭で起こっているというデータもあるように、身近なところでも起こりうるのが怖いところ。

そういったリスクを下げるためにも暑い日はクーラーを使って快適に過ごしたいですが、そうなってくると電気代が気になります。

今回は夏を乗り切るために、住まいでできることを考えていきたいと思います。

 

 

 

無印良品の家仙台北店モデルハウス設置の温度計。日々快適温度計測中です。

 

 

①窓辺の対策

住宅の中で最も熱の出入りが多いのは窓、玄関等の開口部。7割の熱が開口部から出入りしていると言われています。

特に設置個所の多い窓の断熱性能は重要。サッシの性能はお家の室温に大きく影響します。

窓に届く日差しをカットするためにサッシやシェードなどを設置することも有効です。

つた植物で、緑のカーテンを作ってあげると目にも涼やかでいいかもしれませんね。

 

 

仙台北店でもグリーンカーテンを作っていました。グリーンカーテンにおすすめの植物は朝顔や、キュウリ、ゴーヤなど。実のなる植物なら収穫する楽しさもあります。

 

 

②屋外の対策

 

お家の窓の外がどんな環境かも重要です。

コンクリート打ちの駐車場や、アスファルトの道路は夏場50~60°になることも珍しくありません。

敷地によっては難しいかもしれませんが、なるべくこういった場所から開口部は近くない方が、外からの熱気の影響が少なくなります。

また、お庭に芝生や樹木を植えることも、地表の温度上昇を抑えてくれるためおすすめです。

庭木に落葉樹を選べば、夏場葉を茂らせて木陰を作り、冬場は落葉するため、季節ごとに自然と日光を調整できます。

 

 

仙台北店モデルハウスの庭、大きい窓のある南と東には芝生が植えられている

 

 

③室内での過ごし方

 

エアコンを使う際に、サーキュレーターや扇風機を使って部屋の空気を動かすことも冷房の効率アップにつながります。

冷たい空気は自然と足元にたまる性質があるので、エアコンの真下にサーキュレーターを置くと部屋中に空気が行き渡り、効率的にお部屋を冷やすことができ、吹抜などがあるお家であれば上下階の温度差を無くすことにも役立ちます。

帰宅直後など、お部屋に熱気がこもっていて換気をしたいときは冷房を付ける前に扇風機を外に向けて回すとお家のなかの暖気を素早く外に排出できますよ。

 

 

仙台北店のリビング。1階にエアコンがあるので足元の冷気を、吹抜を通して二階に送っています。

 

 

夏場快適に過ごすには、適切に日射を遮ったり、風を通すことが大事です。

無印良品の家では建てる前の環境シミュレーションで日射と通風をチェック。

1棟、1棟プランや周辺環境に合わせて行っている、日射&通風シミュレーションについてはこちらの記事をご覧ください↓

建てる前に快適性を数値化!温熱シミュレーション

 

 

無印良品の家では通風と日射等の自然環境だけでなく、室温+電気代についてもプラン時にシミュレーションを作っています。

Coearth根白石に建っている「木の家」と「窓の家」についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

 

Coearth根白石に建つ、木の家と窓の家

 

こちらがcoearth根白石に建つ「木の家」と「窓の家」の温熱シミュレーションです。

1年の内最も寒い時期(2月)と最も暑い時期(8月)の冷暖房をつけていない室温を計算。

比較対象として、現在の省エネ基準をクリアしている一般的な性能の家と比べています。

 

 

木の家 自然室温シミュレーション

 

 

窓の家 自然室温シミュレーション

 

 

赤いラインが「木の家」と「窓の家」それぞれの室温、青が外気温です。

このシミュレーションでは晴れた日に窓を閉め切り、カーテンなども無い家の状態を想定しているため、夏の室温については屋外や、黄色いラインで示している一般的な断熱性能の家よりも室温が高くなっています。空調を行わない場合、最高で33~34°となる予想です。

断熱性能が高いため、日光の差し込む環境では室温が高くなる傾向にあります。

 

では実際の室温は、シミュレーションの予想と比べてどうなっているのでしょうか?

木の家と窓の家に、温度計を設置し、計測してみました。

 

結果がこちら!↓

 

木の家の計測結果

 

窓の家の計測結果

 

 

最高、最低室温共に概ねシミュレーションの通りとなりました。

計測に行った日は最高気温、32度、最低気温22.8°とシミュレーションの想定よりも外気温が高かったため、若干どちらの建物とも最高温度が+1°程高く出る結果となりました。

 

 

そこで今度はエアコンを1日稼働させて室温の推移を見てみました。

エアコンの設定は体感温度27°での自動運転としています。

無印良品の家はエアコン1台で家中全体を冷暖房できるくらいの性能を持っているため、稼働させるエアコンは両建物ともLDKに設置している1台のみです。

 

「木の家」計測結果

 

「窓の家」計測結果

 

エアコンを稼働させると、一日を通して設定温度+3°くらいの温度上昇で推移する結果となりました。

最近のエアコンには体感温度設定があり、室内にいる人の人数や活動量に合わせて空調を行うため、実際の室温は設定と異なる場合があります。

今回は無人の状態の建物内で計測を行ったことから、一時的に空調が弱まる時間帯もあったことが考えられます。

 

このように、エアコンを使用すれば建物内の室温上昇は格段に抑えられることが分かりました。

ですが、1日中エアコンを稼働させていると電気代が心配…という方も多くいらっしゃるかと思います。

下のグラフは、木の家と窓の家の年間の冷暖房費を計算したグラフです。

冷暖房負荷の計算条件は、トイレや浴室も含む家中の全室を暖房時は18°以上、冷房時は27度以下で24時間連続暖冷房を行うこととしています。

 

 

 

 

シミュレーションの結果、年間の冷暖房費は「木の家」が35174円、「窓の家」が39594円となりました。

12ヶ月で割ると月々2900~3300円の計算です。一軒家全体の年間の冷暖房費として考えると電気代は抑えられているのではないでしょうか。

比較対象として、上記と同じ条件で省エネ基準をクリアした一般的な性能の住宅(UA値0.7)でも同様の計算を行った結果がこちら↓

 

 

 

年間の冷暖房費は67323円となりました。月に換算すると5610円となりますので、木の家、窓の家と比べると2300~2600円の差額となります。

月2500円前後の差ですが、年間では約3万円。数十年と長く住んでいただく事を考えると、30年では90万円、50年では150万円の差となります。

 

夏場の気温も、電気代も上昇傾向にある今、「できるだけ少ないエネルギーで快適に暮らすこと」の重要性はこれからどんどん高まってくるのではないでしょうか?

 

こちらの記事を読んで、ぜひ無印良品の家を体感してみたい!と思っていただいた方はぜひ1度見学会に足をお運びいただければ幸いです。

今回ご紹介した根白石の「木の家」と「窓の家」に加えて月ごとに色々な建物をご覧いただけるイベントを開催中です。

8月は近年人気の高い平屋、「陽の家」の見学会を開催いたしますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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