こんにちは!
無印良品の家仙台北店です。
最近はすっかり秋らしくなりましたね🍂
先日窓の家が上棟いたしましたので、今回はその様子をお届けしたいと思います◎
「上棟」とは、”棟上げ”や”建前”とも言われ、住宅の建築において柱や梁など建物の基本構造が完成し、家の最上部で屋根を支える“棟木“(むなぎ)と呼ばれる木材を取りつけることを指します。地域によっては屋根の上からお金やお餅をまく上棟式を行うこともありますよね。
上棟式はここまでの工事が無事に進んだこと、これから完成へ向けての工事が安全にできるよう祈願するために行う儀式なので、上棟すれば建築工程も一区切りというところでしょうか。
骨組みが出来上がると、家の全体像が見えてくるので完成へ向けての気持ちも高まります…!
無印良品の家の柱や梁をよく見ると接合部に黒色の金物が見えますが、これはSE金物といって集成材の柱や梁を強固につなぐための物です。
無印良品の家で採用しているSE構法は、無垢材の1.6倍の強度を持つ集成材の柱や梁をSE金物とSボルトを使って強固に連結するので在来工法よりも少ない壁や柱でも高い耐震性と大空間の両方が叶います!
また、SE構法が在来工法(一般的な木造建築技法)ともっとも大きく異なるのは、耐震性能を確保するため、許容応力度計算(構造計算)をすべての建物で実施している事です。
「耐震性能が数値で証明されて初めて安全性の高い家を実現できる」という理念のもと、各部材一本一本、躯体の各接合部、地盤や基礎に対しても計算を行うことで、建物の耐震性能を数値で実証しています。
構造計算についてもっと知りたい!という方は前々回の記事をチェックしてみてくださいね↓
モデル棟の基礎工事が進んでいます! – 無印良品の家 仙台北店 (nakashiro.co.jp)
通常の維持管理条件のもとで、少なくとも100年は住み続けることを想定している「無印良品の家」。
地震に関する強さだけではなく、家を永く使うために必要な、あらゆる劣化対策を施しています。
SE金物には高い防錆力を持つカチオン電着塗装を採用。耐久試験の結果、日本の標準地域で168年(!)、塩害地域でも100年の使用に耐えられることが証明されています。
また、金物を使うことで柱梁の断面欠損を少なくし、木材の耐久性を向上させることもできます。
高い耐久性が認められたため、今では住宅だけではなく体育館や教育施設、大型店舗といった大規模な木造建築物でもSE構法は応用されているんです!
「SE構法」はどんなに大きな地震でも絶対に壊れない木造住宅を目指して、阪神淡路大震災で被災した木造住宅の研究をもとに開発された経緯があります。
木造は、鉄筋コンクリート造などと比べて地震に弱いイメージがあるかもしれませんが、「中越地震」や「東日本大震災」「熊本地震」においても、SE構法で建てられた住宅は1棟も倒壊していないんです!
上記のような大地震でも被害が出ていないのはとても安心ですよね。
阪神淡路大震災では、住宅ローンを抱えたまま自宅が倒壊してしまった人々が、ダブルローンを抱えたり、ローンを払いながら賃貸に住んでいくため生活苦に陥ってしまうことが問題となりました。
国はその後被災者生活再建支援法を作りましたが、支給額は決して多くありません。
「自然災害に国の責任はない。自然災害からの再建は自己責任である」というのが現在まで続く国の姿勢です。
住宅は大切な住まいであり、大きな資産でもあります。
日本に住んでいる以上地震は避けられないことですが、災害が起こったときに倒壊せず住人の命を守り、その後も問題なく住み続けられること大切ではないでしょうか。