みなさんこんにちは。
無印良品の家仙台北店です。
今年は暖かい日も多かったですが、12月に入り本格的に寒さを感じる日も増えてきました。
朝夕は特に冷えるのでもう暖房を使っている方も多いかと思いますが、暖房を使い始めると気になるのは電気代。
無印良品の家は吹き抜けのある一室空間を基本としていることもあり、はじめてモデルハウスを訪れた方からは冬の暖房についての質問をよくいただきます。
そこで、今回の記事では無印良品の家は冬でも快適なのか、実際に住んでいる方の電気代も公開しつつご紹介していきます!
数年前から日本全体で電気料金は値上がり傾向にあります。
これには様々な要因がありますが、大きな原因は火力発電の燃料となる石炭と天然ガスの値上がり。
ロシアとウクライナの情勢や円安などにより化石燃料の輸入費は高止まりを続けています。
日本は発電の大部分を火力発電に頼っているため、そこに関わる原料の値上がりは電気代に及ぼす影響が大きいのです。
皆さんはお家でどんな暖房器具を使われていますでしょうか?
環境省の調査によると、東北で一番多く使われている暖房器具は53%で「灯油ストーブ」が最も多く、次いでエアコン20%、電気カーペット・こたつ11%となっています。
関東甲信より西の地域ではエアコンが暖房の主力であるのに対し、北海道・東北・北陸地域でははストーブの需要が最も高い結果となっています。
これは、寒さの厳しい地域では付けたらすぐに温風が出るストーブの方が周囲が早く暖かくなる事や、各部屋ごと等、複数の場所で暖房使う際にコンセントがあれば設置できるストーブの方が手軽に利用できるといった要因が挙げられます。
ですが、賃貸やマンションなどの集合住宅では、石油ファンヒーターの仕様が禁止されていることも多く、そういった場所にお住いの方は電気ファンヒーターやオイルヒーターを使っているという方も多いのではないでしょうか?
石油ファンヒーターの排気の中には、灯油が燃焼したことによって生まれる一酸化炭素や二酸化炭素に加え水蒸気も含まれています。
密閉された室内で使用すると、一酸化炭素中毒や結露の原因となるため、原則1時間に1~2回の換気が推奨されているのです。
無印良品の家でも上記の理由から石油ストーブは推奨していません。
無印良品の家仙台北店では天井付けのエアコンを使用しており、基本的にはこの一台のみを稼働することにより一年を通して冷暖房を行っています。
天付けなので業務用ですか?と聞かれることもありますが、家庭用の18畳用エアコンです。
東北であれば、暖房機能がパワフルで室外機に凍結防止機能等を備えた寒冷地用の物を設置いただくのがおすすめです。
「エアコンのみで冬場の暖房をする」というと特に東北の方にとってはきちんと部屋が暖まらなかったり、電気代がかさみそうというイメージを持たれる方も多いかと思います。
実際に無印良品の家で生活している方のお家ではどのくらい電気代がかかっているのでしょうか?
実態を把握するために、仙台北店で施工させていただいたお施主様に電気代のヒアリングを行いました。
お住まいの商品は「木の家」、家族構成はご夫婦+お子さんの4人家族、オール電化のご家庭です。(電気代に給湯費用等も含む)
ヒアリングを行ったお施主様のお住まいは、Coearth根白石がある仙台市泉区の根白石というエリアとなります。
去年の11月から今年の10月分までの電気料金を教えていただいた結果がこちら!↓
1年間ででかかる電気+給湯費用は 180,186円
月平均にすると 15,015円 という結果となりました。
東北電力のHPで公表している、オール電化4人家族の平均の電気代がこちら↓になりますので
月にすると2,166円、年間で45,923円無印良品の家の方が電気代が低いことが分かりました。
約4万5千円の差ですが、30年~60年その家に住むことを考えれば、137万円~275万円程の差額となる計算です。
持ち家は長く住むことを想定して購入される方が多いので、月々の差は少しでも長い目で見れば大きな違いとなっていきます。
無印良品の家ではプランニングの段階で、空調を行う際の電気料金がいくらになるのかシミュレーションをお出ししていますが、そちらと実際の電気料金を比較してみるとどうでしょうか。
資源エネルギー庁による平成 30 年度電力需給対策広報調査事業の結果によると、一般家庭における消費電力内訳のうち、エアコンの消費量は(冷房:6.8%、暖房:13.5%)ということですので、この数値にのっとって計算すると、シミュレーションよりも実際の電気代の方が低くなっています。
シミュレーションは、暖房使用時で室温が18℃以上となるよう24時間エアコンをつけっぱなしにした想定で算出していますが、実際の生活では外出時や就寝時に空調を切ったりすることもあるため、そうした過ごし方との違いでシュミレーションと実際の電気代の間で差が出ていると予想できます。
また、無印良品の家の電気料金とオール電化家庭の平均電気料金を見比べていただくと特に真冬の電気代で大きな差が出ていることがお分かりいただけると思います。
無印良品の家はダブル断熱やトリプルガラスの標準設定など、断熱性にこだわっていることに加えパッシブデザインを採用し日差しや風の力を利用して快適に暮らせるよう設計されています。
今回電気代をヒアリングしたお施主様に、何か節電を意識して心がけていることはあるかお聞きしたところ、外出時も2階のカーテンを一部開けるなどして日差しを入れているとご回答いただきました。
日差しで暖められた空気の温度が長時間キープされることによって、暖房で使うエネルギーが少なくて済んでいるのです。
無印良品の家のコンセプトは、「永く使える、変えられる」です。
太陽光パネルを設置して電気を沢山発電したり、全館空調機器で家の中を快適に保つという考え方もありますが、快適に暮らすためのエネルギー自体が最小限ですむということが一番大切ではないでしょうか。
無印良品の家では基本的にはどの商品でも、日光や自然の通風を生かせる設計を行い、空調機器はメンテナンスの容易なエアコンのみとしています。
家はできるだけ高性能でシンプルな箱のように作ることが、お客様がお家を「長く使える」ことに繋がると考えているからです。
これから1月、2月と更に寒くなっていきます。
こちらの記事を読んで無印良品の家が気になった方は、ぜひ一度仙台北店のモデルハウスで暖かさを体感してみてください。
来年の1月は近年人気の高い平屋、「陽の家」の見学会を開催いたしますので、こちらもぜひチェックしていただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
2025年もどうぞよろしくお願いいたします!
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